経験なしで建築の仕事を得る方法

学校を卒業したばかりの建築家が直面する最も大きな問題の1つは、プロの経験がないという事です。それは当然の事です。どうすべきかを知っていなければ、雇用を見つける上で、お金も時間もかかってしまいます。

私の場合は、あるインターンシップでプロの仕事を始めました。そこで建築のプロジェクトがどのように行なわれていくのかを見ました。関連書類、請求書、予算、事務処理、私の指先が建築モデルをどう感じとるか、などです。

正直な所、建築家達が次世代に、どのように彼らの知識を共有し、場を提供してくれるのかは分かりません。でもある意味、彼らは数年前に新世代であった自分自身を見ています。

私はインターンシップをし、これが現場での私の第一歩でしたが、一旦中に入ってしまい、そこで成長しながら移動していくのが、遙かに簡単でした。それはあたかも陸の生活から水の生活にいくようなもので、最初はぎこちなく、ゆっくりでも、自分で泳ぐことを学習できます。しかし、私はあなたに偽りは言いません。輝いて見えるものが全てゴールドではないのです。

そのように、建築家として初めて仕事を探すあなたは「塩」のようなものです。商業のためのオブジェクト、単なる商品です。

あなたがどんな種類の塩を好むかは、さして関係ありません。どの塩も同じです。あるブランドの塩を他のブランドに変えることはできますが、誰もその違いに気づきません。 実際、塩の価格はとても低いです。なので人々は 「キャビア」になりたがり、「塩」にはなりたくない、人が多額のお金を支払うような独特で希少な者になりたいと思うのです。

もしあなたが 「キャビア」のように振る舞えば、会社はあなたを辞めさせるような事はしません。何故なら、会社の問題解決に力を貸してくれることを、あなたの姿勢で明確に実証されるからです。少なくともその一部になると。これがあなたをユニークにします。

雇用マネージャーの靴の中にちょっと自分を入れて、会社を通って来るあなたの履歴書を想像してみて下さい。例えば、私はArturo Montilla Architectureのマネージャーで、オンラインで求人情報を投稿してから2日後、400人の候補者があったとします。彼らの殆どは候補者として平均的であり、かなり似かよっています。この場合、あなたのする事はアプリケーションを目立たせることです。

1,000以上のアプリケーション(それぞれが約10秒間)を見ている私は、それを知っています。 人事担当の親しい人と徹底的に研究しチャットしているので、求職者の審査担当の人すべてが同じことをしているのだと発見したのです。それぞれのアプリケーションを徹底的に見直す時間は、明らかにありません。したがって、出願者が「キャビア」である場合、彼らはすぐにその中でも目立つのです。

以下は建築家としての最初の仕事を、あなたが目立って獲得するための3点です。

具体的である

私が最後に行なった選択プロセス- 偶然にもこの記事でご紹介することに- 私は次の質問「あなたの夢の仕事は何ですか?」と尋ねました。

候補者の90%は、何と答えたと思いますか?下記の文を見て下さい:

“挑戦的で自分の意見が考慮される仕事です。専門的に成長し続けられる仕事です。社会にとても影響を与えられる仕事です。学べる偉大な建築家と一緒にできる仕事です。”

殆どの人の反応がこのようなものでした。これは全て「塩」です。では「キャビア」が言った事を見て下さい。

“工房のプロジェクト部門の建築家として、自分のスタイルで一戸建ての家のデザインを完成する事です。上手くいけばマラガに拠点を置きたいです。”

違いに気づきましたか?人事担当者は気づくのです!

あなたが具体的であれば、担当者がアプリケーションを読む時間を浪費させません。あなたは、宿題を済ませ漠然と仕事をくれる誰かを待つわけではありません。望む仕事をあらかじめ定義したのですから。

必要なものが分かれば、ネットワークにアクセスし、他の人や建築スタジオとつながり、どのようにすれば良いかを尋ねてみる方が遙かに簡単です。

個人的には、塩の返答をくれた人には、いつも少し躊躇します。とても一般的で漠然としているので、どこに紹介していいのか分からないからです。でもあなたが欲しいものを正確に教えてくれれば、今、説明に合う1、2人の人とあなたを繋ぐことができます。

就職の調査や面接の準備を精緻化する

以前に面接を受けた事がありますか?私がもらった回答を見てみましょう:

“塩:「まあ、会社についての情報やニュースを一時間ほど探しました。そして友人に、個人的な面接で通常尋ねられる質問を聞きてみました。また、インターネットでも典型的な質問をチェックしました。」

“キャビア:「私は既にスタジオの3人の方と会い、面接を受ける予定です。私は、今彼らが挑戦している事や問題をはっきりと知っています。彼らとの会話でメモをとり、スタジオについてインターネットに出ているものと比較してみました。私は多様な質問とそれに答えるための完全な答えを用意しています。また、私は友人を招きました。彼はある会社の人事マネージャーなので、面接や難しい質問について色々と知っています。私たちは2時間にわたり面接の練習をしました。それをビデオに撮ったので、後で見て間違いの部分を分析しています。”

難しく感じますよね?そうです。候補者の殆どは一生懸命やりません。

基本的に、良い印象を持ってもらうために3倍の努力をすれば、結果は30倍にもなる可能性があるのです。そうです、熱心にやれば、仕事を得ることができるのです。

誰かに推薦してもらう!誰でも!

若者は、なぜ私たちがプロの良いネットワークを持っていないのかと、不平を言っています。それで私は尋ねます、「そう?じゃあ、あなたは誰に連絡を取ってみたの?」 答えは、たいてい口をそらします。例を見てみましょう:

塩:「試しましたよ、でも誓いますが、私は誰も知らないのです。何人かの友人にもメールしましたが、彼らも分からないのです。社会が知り合い同士に基づいているので本当に不公平です。学位を終えた後はどうすれば人と知り合う事ができますか? 」

キャビア:「最初に私はLinkedInで複数のメッセージを送りました。 実際、3つの異なるメッセージテンプレートを試してみましたが、3つ目のメッセージテンプレートが良く機能していることに気づき、そこから50%の応答率が得られました。 私は来週、会う約束を3件とる事ができました。それから私は大学に行き、就職のアドバイスをしてくれる人たちに、私が探しているものを正確に伝えました。また、元教授の何人かとも連絡を取りました。そのうちの1人が、私が働きたい建築家を知っている事が判明し…水曜日にその方と会う予定になっています!」

大きな違いでしょう?実際、私が見るように、あなたは仕事を探す時に、いくつかの点で目立つことが可能です:

・あなたが見ている建築スタジオ
・あなたが送るメール
・あなたが尋ねる質問
・カバーレターやCV
・面接での 答えとボディーランゲージ

自分自身に尋ねてください…「このフェーズで「塩」とは?本当の「キャビア」は何をしているか?」そしてそのプロセスを通し、あなた自身に繰り返してみて下さい。成功する為には、このパラダイムシフトを考慮する必要があります。そうして、是非これらのコンセプトを内面化し、より「キャビア」のようにして下さい。